紀州和華牛の評価と特徴をまとめてみました。
紀州和華牛は2019年に誕生した和歌山県のブランド和牛だよ。健康志向の高まりで赤身肉の需要が増え、脂肪交雑(サシ・霜降り)を抑えたヘルシーな牛肉を開発したんだ。
紀州和華牛の特徴
紀州和華牛の特徴や定義はこちら。
- 和歌山県内で肥育されたブランド和牛
- 黒毛和種であること
- 出荷月齢が24ヶ月以上
- 県産副産物を1割以上利用した飼料
- ビタミン制限を行わず飼育
- A2またはB2以上(肉質等級2以上、歩留等級B以上)
紀州和華牛(きしゅうわかうし)は和歌山県内で肥育されたブランド和牛の総称です。近年の健康志向の高まりに合わせ、2019年に誕生した最新の牛肉ブランドとなっています。
特徴的なのは和歌山県で製造された副産物(みかんジュースや醤油等)を飼料原料として利用しているところ。これは食品廃棄物のリサイクルに取り組んだエコフィードです。
エコフィードとは
食品残さ等を利用して製造された飼料です。エコフィードの利用は、食品リサイクルによる資源の有効利用のみならず、飼料自給率の向上等を図る上で重要な取組です。
引用: 農林水産省
その上でビタミン制限を行わず、副産物からタンパク質やビタミン類を多く摂取することで、脂肪分を抑えた紀州和華牛が完成しました。日本食肉格付協会による枝肉格付がA4またはB4以上(※1)が条件となっています。
※1 肉質等級5を除く(A5とB5は対象外)
紀州和華牛の評価
紀州和華牛の評価はこちら。
- ヘルシーな赤身肉で脂控えめ
- 高タンパク、低カロリー、ビタミン豊富
- 肉質は柔らかく、肉本来の味が楽しめる
- しつこさがなく、あっさりした味わい
紀州和華牛はヘルシーさが最大の特徴です。脂肪は約1割減、ビタミンE含有量は1.7倍と言われており、脂身が苦手な人や健康志向の人にぴったり。
赤身肉ながら肉質は柔らかく、肉本来の味が楽しめると好評です。しつこさのないあっさりした味わいで、いつまでも食べ続けられると注目を集めています。
紀州和華牛の歴史
紀州和華牛は2016年から約3年間の研究期間を経て誕生しました。牛肉は一般的に霜降り部分が多く、サシがよりきめ細やかな方が高級とされていますが、赤身肉のニーズに応えるべく、ヘルシーな牛肉として開発されています。
和歌山では熊野牛が有名です。肉質がきめ細やかで柔らかく、香ばしい香りも特徴で、日本三大和牛(松阪牛、米沢牛など)と肩を並べるほど高品質と言われています。
そんな熊野牛と紀州和華牛は和歌山の特産品、ブランド和牛として、二人三脚で地元を盛り上げていくことになるでしょう。
紀州和華牛の通販
紀州和華牛は誕生して間もないことから通販やお取り寄せを行なっているお店は少ないです。
そんな中でも地元和歌山で熊野牛や紀州和華牛の飲食店、および生鮮市場を手掛けている「Meat Factory」さんは、2019年7月にオンラインストアをリニューアル。2つのブランド和牛を取り扱っています。
贈答用の精肉セットや自宅用の加工食品など、ラインナップも豊富です。メッセージカードや熨斗、風呂敷包装など、無料のギフトサービスも充実しています。